国立近代美術館でピータードイグ展を観てきました。日本での本格的な展覧会は初めてとなる1990~2000年代を代表する画家の1人です。同世代にはダミアンハーストらヤングブリティッシュアーティストの一群がいたのですが、ドイグは絵を学んだイギリスを離れ故郷であるカナダで自身の育った土地やイメージをテーマに作品作りをする事を思いついたのだそうです。
特に第1室に展示された作品のいくつかはその言葉通り巨大な画面からカナダの広大な自然そのものがこちらに襲いかかるような迫力で息をのみました。私の暮らすこの三重の地も豊かな森に恵まれた土地ですが、日常の中で自分に身近すぎるからなのか、窓から見える風景の一部としか感じていなかった自分の自然観を、ドイクの作品によってあらわにされてしまいました。
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